第6章 / REVIEW目安 10分

まとめと確認テスト

この章でわかること

  • 5つの章の要点を1枚で振り返る
  • 10問の確認テストで、どこが身についていて、どこを読み返すべきかが分かる
  • この先、何を見れば学びを続けられるかが分かる

6-11枚で振り返る ── AWSの基本

第1章 クラウドとAWSの基本

クラウドは、コンピューターの能力をインターネット越しに「必要な分だけ借りる」こと。「買う(オンプレミス)」から「借りる」へ変わると、初期費用ゼロ・即日利用・増減自由になり、会計上は資産計上から月々の費用になる。AWSはAmazonが2006年に始めた世界最大手で、日本には東京・大阪のリージョンがある。

第2章 AWSでできること

サービスは「計算する(EC2・Lambda)」「保存する(S3・EBS)」「整理して取り出す(RDS・DynamoDB)」「つなぐ・守る(VPC・IAM・CloudFront)」の4つのかたまりで考える。費用の大半は、動かし続けるものと、置き続けるデータから生まれる。

第3章 料金のしくみ

従量課金で、課金の単位は「時間・量・回数」。止め忘れ・消し忘れ・データ転送・他社製品が「思ったより高い」の原因。無料利用枠は2025年7月から最大200ドルのクレジット方式。契約相手はAWSジャパンで、消費税10%・適格請求書あり。円建て支払いも可能だが為替は毎月変わる。

第4章 使い始めるために必要なこと

共有メールアドレス・カード・電話番号で10分で始められる。ルートユーザー(金庫の鍵)はMFAで守って普段使わず、IAM(社員証)で最小権限。責任共有モデル:建物・機器はAWS、データ・権限・設定は自社。最初にMFA・請求アラート・操作記録・タグ・リージョン制限の5つを。

第5章 会社で使うときに知っておくこと

誰が作り・どう払い・どう承認し・いつ棚卸しするかのルールが要る。Budgets・Cost Explorer・コスト配分タグで予算管理。お金・リスク・継続性に関わる質問は非エンジニアも聞いてよい。稟議は「何を・なぜ・いくら・リスク・体制」の型で。

6-2確認テスト(10問)

答えを選ぶと、その場で正解と解説が表示されます。全問答えると結果が出ます。採点結果はどこにも送信されません。

Q1 ── 第1章

クラウド(AWS)の本質的な強みとして、もっとも適切なものはどれですか?

クラウドが「常に安い」わけではなく、24時間フル稼働の大規模システムではオンプレミスが安いこともあります。強みは柔軟さにあります。データや権限の管理は利用者の責任です(第1章1-2、第4章4-4)。

Q2 ── 第1章

オンプレミスのサーバー購入とくらべて、AWSの利用料は会計上どのように扱われるのが一般的ですか?

クラウドは「借りる」ので、月々の利用料を費用処理するのが基本です。ただし、予約割引の全額前払いなどは前払費用として期間按分するのが一般的です(第1章1-2、第3章3-4)。

Q3 ── 第2章

「ファイルを置いておく、容量無制限でとても丈夫な倉庫」にあたるAWSのサービスはどれですか?

S3はファイルの倉庫、EC2は時間貸しのサーバー、IAMは権限管理です(第2章)。

Q4 ── 第2章・第3章

検証のために作ったEC2(サーバー)を、使い終わったあとも停止せずに放置するとどうなりますか?

EC2は「借りている時間」に課金されるため、使っていなくても動いていれば料金がかかります。止め忘れは費用超過の典型的な原因です(第2章2-2、第3章3-3)。

Q5 ── 第3章

データ転送料について、課金の対象となるのは主にどちらですか?

AWSへ入ってくるデータは無料、外へ出ていくデータに課金されます。毎月一定量までは無料枠があります(第3章3-3)。

Q6 ── 第3章

2025年7月15日以降に作成したアカウントの無料利用枠について、正しいものはどれですか?

「12か月無料」は旧制度です。現在は登録時100ドル+活動で最大100ドルのクレジット方式で、無料プランは6か月またはクレジット消化のどちらか早い方で終了します。常時無料のサービスは別枠で続きます(第3章3-5)。

Q7 ── 第3章

日本のアカウントの契約・請求相手と、消費税の扱いについて正しいものはどれですか?

2022年2月以降、日本のアカウントの契約相手はAWSジャパンで、消費税10%が課税されます。AWSジャパンは適格請求書発行事業者です。ただしMarketplaceの一部製品など例外もあるため、請求書の発行元は確認しましょう(第3章3-7)。

Q8 ── 第4章

アカウント作成時のメールアドレスでログインする「ルートユーザー」の正しい扱いはどれですか?

ルートユーザーは「金庫の鍵」。普段はIAMユーザー(社員証)で必要最小限の権限だけを使い、ルートユーザーはMFAで守って保管します(第4章4-2)。

Q9 ── 第4章

責任共有モデルにおいて、「S3に置いたファイルの公開設定」や「退職者のアカウント停止」は誰の責任ですか?

建物・機器・サービスの安全はAWS、データ・権限・設定・法令遵守は利用者の責任です。漏えい事故の多くは利用者側の設定ミスです(第4章4-4)。

Q10 ── 第4章・第5章

AWSの費用を後から部署別・プロジェクト別に集計できるようにするために、もっとも重要なことはどれですか?

タグ(部署・プロジェクト・環境・担当者)を最初から付けておけば、コスト配分タグとして部門別に集計できます。後から付けることはできますが、過去分には遡れません(第4章4-5、第5章5-3)。
すべて答えると結果が表示されます。

6-3次の一歩

ここまで読んだあなたは、AWSの会話に「ついていける」土台ができています。この先は、必要に応じて次のものを見てみてください。

お疲れさまでした。請求書に並ぶサービス名が、少しだけ「読める」ようになっていれば、この教材の目的は達成です。