GLOSSARY46語

用語集

AWSやクラウドの会話・請求書に出てくる言葉を、非エンジニア向けに1〜2文で説明します。ブラウザの検索(Ctrl+F / ⌘+F)で探せます。

基本概念

クラウドcloud computing
コンピューターの能力(計算・保存・通信)をインターネット越しに、必要な分だけ借りて使うこと。電気や水道のように使った分だけ払う。
オンプレミスon-premises
サーバーなどの機器を自社で購入し、自社の建物内に設置して運用すること。クラウドの対義語として使われる。
IaaS / PaaS / SaaSイアース・パース・サース
クラウドで「どこまで借りるか」の段階。IaaSは材料(サーバー・保存場所)、PaaSは土台(データベースや実行環境)、SaaSは完成したソフトを借りる。
サーバーレスserverless
利用者がサーバーの存在を意識せず、処理の実行回数や時間だけで課金される仕組み。Lambdaが代表例。サーバーが無いわけではなく、AWSが裏で管理している。
マネージドサービスmanaged service
インストール・更新・バックアップ・故障対応などの「面倒な管理」をAWSが引き受けてくれるサービス。RDSが代表例。
スケーラビリティscalability
利用量に応じて能力を増減できる性質。「スケールする」「スケールアウト(台数を増やす)」「スケールアップ(1台を大きくする)」のように使う。
Elasticエラスティック
「伸び縮みする」の意味。EC2、EBS、ELBなど、AWSのサービス名に頻出する。必要に応じて大きさを変えられることを表す。
データベースdatabase
データを表の形で整理し、条件を指定して素早く取り出せるようにした仕組み。何億行でも扱え、複数人の同時書き込みにも耐える。

場所と構造

リージョンregion
AWSのデータセンター群がある地理的な地域の単位。日本には東京と大阪がある。リージョンごとに料金が異なり、データの所在地にも関わる。
アベイラビリティゾーン(AZ)availability zone
リージョンの中にある、物理的に離れた建物群の単位。複数のAZを使う「マルチAZ構成」にすると、1つの建物が止まっても動き続けられる。
データセンターdata center
サーバーを大量に並べて動かす専用の建物。電源・空調・通信・警備が厳重。AWSはこれを世界中に持つ。
VPCVirtual Private Cloud
AWSの中に作る自社専用の区画。この中にサーバーやデータベースを置き、外部との通路を設計する。
CDNContent Delivery Network
画像や動画を世界各地の拠点にコピーしておき、利用者に近い場所から届ける配送網。AWSではCloudFrontがこれにあたる。

主なサービス名

EC2Elastic Compute Cloud
時間貸しの仮想サーバー。性能(インスタンスタイプ)を選び、動かした時間に課金。AWSの最も基本的なサービス。
インスタンスinstance
EC2やRDSで「借りているサーバー1台分」のこと。「インスタンスを立てる/落とす」は「サーバーを起動する/停止する」の意味。
インスタンスタイプt3.micro など
EC2のサイズ(性能)の名前。「t3」がシリーズ、「micro / small / medium / large」が大きさ。大きいほど時間単価が高い。
Lambdaラムダ
サーバーを借りずに「処理だけ」を預けておくサービス。きっかけがあったときだけ動き、回数と実行時間で課金。サーバーレスの代表。
S3Simple Storage Service
容量無制限で非常に丈夫なファイルの倉庫。保管量と出し入れの量・回数で課金。バックアップやWebサイトの画像置き場に使われる。
EBSElastic Block Store
EC2に直接つなぐ記憶装置(サーバーのハードディスク)。EC2とセットで請求書に登場する。
S3 Glacierグレイシャー
めったに取り出さないデータを格安で長期保管する書庫。取り出しに時間がかかる代わりに保管料が安い。
RDSRelational Database Service
MySQLやPostgreSQLなどのデータベースを、管理をAWSにまかせて使えるサービス。業務システムの裏側で動く。
Auroraオーロラ
AWSが独自に性能を高めたデータベース。RDSの仲間として扱われる。
DynamoDBダイナモディービー
キーを指定して値を取り出す形に特化した高速なデータベース。スマホアプリやゲームの裏側でよく使われる。
IAMIdentity and Access Management
利用者ごとに「できること」を決める権限管理の仕組み。無料。会社の権限規程と鍵の管理台帳にあたる。
CloudFrontクラウドフロント
AWSのCDN。Webサイトの画像や動画を速く配信する。
Route 53ルートフィフティースリー
「www.〜」という人間向けの住所をコンピューター向けの番号に変換する住所案内所(DNS)。
CloudWatchクラウドウォッチ
サーバーの稼働状況や費用の推移を監視し、異常があれば通知する。監視カメラとメーター。
CloudTrailクラウドトレイル
誰がいつ何の操作をしたかを記録する操作記録簿。監査や事故調査で使う。
AWS Marketplaceマーケットプレイス
他社製のソフトウェアをAWSの請求にまとめて購入できるオンライン商店。一部は米国法人からの請求になるため発行元に注意。
Amazon Bedrockベッドロック
Claudeなどの生成AIモデルを、自社システムから安全に呼び出すための窓口となるサービス。

料金と請求

従量課金pay-as-you-go
使った分だけ後から払う方式。初期費用・最低利用期間・解約金がない。AWSの料金体系の大原則。
無料利用枠Free Tier
お試しのための無料枠。2025年7月以降は「最大200ドルのクレジット・無料プランは6か月」の方式。常時無料のサービスは別枠。
データ転送料Data Transfer
AWSから外(インターネット)へ出ていくデータ量に対する料金。入ってくるデータは無料。見落とされやすい費用。
リザーブドインスタンス / Savings Plans予約割引
1年または3年の利用を約束する代わりに大幅な割引を受ける仕組み。前払いを選ぶと会計上は前払費用の按分が必要。
スポットインスタンスspot instance
AWSの空き設備を格安で使う方式。AWSの都合で急に止められることがあるため、止まっても困らない処理向け。
AWS Budgetsバジェッツ
月額予算を設定し、超えそうになったらメールで通知する機能。2つまで無料。最初に設定すべきもの。
Cost Explorerコストエクスプローラー
サービス別・アカウント別・タグ別に費用をグラフで分析する機能。前月比の増減を見るのに使う。
タグ / コスト配分タグcost allocation tag
リソースに付けるラベル(部署名・プロジェクト名など)。コスト配分タグとして有効にすると、費用を部門別に集計できる。
適格請求書(インボイス)qualified invoice
消費税の仕入税額控除に必要な要件を満たした請求書。AWSジャパンは適格請求書発行事業者(登録番号 T6011001106696)で、管理画面から取得できる。
一括請求consolidated billing
AWS Organizationsで複数のアカウントの請求を1つにまとめる仕組み。アカウント別の内訳も見られる。

安全と管理

ルートユーザーroot user
アカウント作成時のメールアドレスでログインする、すべての権限を持つ最高管理者。日常では使わず、MFAで厳重に守る。
MFA(多要素認証)multi-factor authentication
パスワードに加えて、スマホアプリの数字などを入力しないとログインできない仕組み。パスワード漏えい時の不正ログインを防ぐ。
最小権限の原則least privilege
その人の仕事に必要な権限だけを与えるという考え方。権限を広く与えるほど、事故や不正の被害が大きくなる。
責任共有モデルshared responsibility model
建物・機器・サービスの安全はAWS、データ・権限・設定・法令遵守は利用者が責任を持つという役割分担。
AWS Organizationsオーガニゼーションズ
複数のAWSアカウントをまとめて管理する無料の機能。一括請求や、全社共通のルール(使えるリージョンの制限など)の適用に使う。
ロックインvendor lock-in
特定の事業者のサービスに依存し、乗り換えが難しくなること。やめるときのデータの取り出し手順を事前に確認しておくことが対策になる。